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法曹が帯用するバッチについて

法曹になるためには司法試験に合格しなくてはなりません。司法試験合格者はその後に司法修習を受けることになるわけですが、司法修習生の段階からバッチを帯用することになっています。そのデザインは、法学者、すなわちJuristの頭文字であるJの筆記体を意匠化したものです。3つの囲みそれぞれが、検察官・裁判官・弁護士を表す赤・青・白で塗り分けられています。司法修習終了後に検察官になった人は、菊の花びらをあしらった検察官バッチを帯用するようになります。とてもシャープな印象のデザインになっており、俗に「秋霜烈日のバッチ」と呼ばれています。一方、弁護士になった人は、ひまわりの花びらの真ん中に天秤が彫られたバッチを帯用することになります。

弁護士が帯用する記章について

俗に弁護士バッチと呼ばれる弁護士記章は、弁護士の身分証とも言えるものです。通常は純銀製で金メッキが施されています。使い込まれると金メッキがはげてきて地金の銀が見えてきます。さらに使い込まれると銀は酸素に触れると錆びてくるために黒に近い色になってきます。本人が希望した場合、純金製のものが交付される場合もあります。バッチのデザインはひまわりの中に天秤というデザインになっています。バッチの裏には登録番号が記入されています。この記章は日本弁護士協会から貸与されるものであります。仕事をやめて登録を抹消するときには記章を返却することになります。記章が紛失されたと届出があった場合は、官報にその旨が公告されるなど取り扱いは厳重なものとなっています。

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